メリットとデメリット
やはり、一番のメリットは業務効率の向上です。
紙カルテ運用であれば、例えば外来予約患者であれば前日に対象患者のカルテを探して集めて準備しておいたり、予約外の患者であれば当日カルテを探して診察室へ運ぶ作業が発生します。
電子カルテ化されれば探すことも運ぶことも必要なくなるので、その作業時間は短縮されます。
電子カルテが導入されれば必然的にオーダリングシステムもセットになるため、紙伝票がなくなり診察室でオーダーを入力したら各関係部署へ即データが送信されるため、伝票を回す必要もなくなります。
検査結果も同じく電子カルテ上に結果が反映されるため、電子カルテPCがあれば結果を確認できます。
あらゆる業務がスピーディーに効率的に行えるメリットがあります。
さらには、紙カルテを保管しておく部屋が不要となるため、スペースの有効活用にもつながります。
あとはシステムにはあらゆるチェック機能が搭載されているため、間違い等を未然に防ぐことも可能となり、医療の質向上にもつながってきます。
と、いろいろとメリットを書きましたが、反面デメリットも存在します。
1つはシステムに慣れるのが大変という点があります。病院内で電子カルテ化を検討しだしたり、導入前になると高齢の先生や看護師さんはかなり不安を抱かれ(たまにシステム化で退職される方も・・・)ますが、確かに最初の2,3ヵ月はしんどいかと思いますが、おおよそ半年すれば逆に紙カルテに戻ることはできないと言われる病院がほとんどです。
入力さえなれてしまえば上記メリットの恩恵が大きく働くのかと思います。
ベンダによってはお願いすればパソコン教室みたいなものも開催してくれたりするので一度お願いすると良いかもしれません。
あとデメリットと言えば、導入費用に加えて月々のランニングコストが必要になってくるところです。
システム構築及び運用サポートをベンダにお願いすることになるので当たり前と言えば当たり前ではありますが、億単位の投資になると思うので、システム化対象範囲やハードウェアなどよく吟味・検討した上で自院にあったシステムを導入すべきと思います。
本サイトには日本の医療システムメーカーやパッケージをまとめているので、ご参考になればと思います。