病院の経営赤字を解消させるアプローチ
病院理事長「赤字経営から黒字経営に転換したい。どうすればよいかな。」
病院事務長「当院にあう赤字を食い止める何かしらよいツールはないのかな。」
このような悩みにお答えします。
もくじ
- 病院の経営赤字を解消させるアプローチ
- 病院経営コンサルを雇う
- 病院経営分析ツールを使う
- 医療経営士の資格ノウハウを生かす
病院の経営赤字を解消させるアプローチ
現状の環境で経営改善が難しい場合は次の3つのアプローチがあります。
- 病院経営コンサルを雇う
- 病院経営分析ツールを使う
- 医療経営士の資格ノウハウを生かす
現状の医療法では医療法人のトップ(理事長)は医師もしくは歯科医師の先生に限られています。
経営計画立案や経営判断を行っていくなかでは病院経営スペシャリストやツールの支援が重要になるかと思います。
アプローチ方法毎でメリット・デメリットもあるのでそのあたりを解説していきます。
病院経営コンサルを雇う
外部の経営のスペシャリストに支援をもらうアプローチです。
メリットやデメリットなど次にまとめます。
メリット
- 経営課題抽出~提案~実行評価までの業務を一手にお任せできるので精神的肉体的に楽。
- これまでコンサルティング会社の実績やノウハウを吸収できる。
デメリット
- 多額の費用がかかる(年間約1000万円~)
- コンサルタントのあたりはずれがある
補足・コメント
経営コンサルを依頼する場合はこれまで多く実績があるコンサルティング会社から選びましょう。
病院経営分析ツールを使う
病院経営分析に特化したITツールを使うアプローチです。
病院内に経営企画部門や経営専任担当を立てITツールを駆使し分析から提案・計画実行評価を行います。
メリットやデメリットなど次にまとめます。
メリット
- 安価な価格で利用できるツールがある。
- 費用対効果が大きくなる可能性がある。
デメリット
- システムを使いこなす人を育てる必要がある。
- 何をどうすべきかを病院側で考えてツールを選択する必要がある。
補足・コメント
とりあえず何かしらツールを購入するのではなく、あらかじめ何が課題かを整理したうえで、自院にあったツールを選択しましょう。
医療経営士の資格ノウハウを生かす
理事長や院長、事務長等の経営陣や経営企画部門担当者が病院経営を学び現場で実践する方法です。
数年前より病院経営に特化した資格「医療経営士」が作られたためこちらの資格を取得することで病院経営のノウハウを体系的に学ぶことができます。
「一般社団法人 日本医療経営実践協会」が認定する資格で1級・2級・3級があります。
医療経営士1級の試験概要
- 受験資格:「医療経営士2級」資格認定試験に合格している
- 一次試験【短文記述形式】:病院経営戦略論、バランスト・スコアカード、クリニカルパス/地域医療連携、医工連携、医療ガバナンス、医療品質経営、医療情報セキュリティマネジメントシステム、医療事故とクライシス・マネジメント、DPCによる戦略的病院経営、経営形態、医療コミュニケーション、保険外診療/附帯業務、介護経営
- 二次試験:面接試験
- 検定料:50,000円
医療経営士2級の試験概要
- 受験資格:「医療経営士3級」資格認定試験に合格している
- 第1分野【マークシート】:医療経営概論、経営理念・ビジョン/経営戦略、医療マーケティングと地域医療、医療ITシステム、組織管理/組織改革、人的資源管理、事務管理/物品管理、財務会計、資金調達、医療法務、医療に関する最近の動向
- 第2分野【マークシート】:診療報酬制度、広報・広告/ブランディング、部門別管理、医療・介護の連携、経営手法の進化と多様化、創造するリーダーシップとチーム医療、業務改革、チーム医療と現場力、医療サービスの多様化と実践、医療に関する最近の動向
- 検定料:15,400円
医療経営士3級の試験概要
- 受験資格:「医療経営士3級」資格認定試験に合格している
- マークシート式試験:医療経営史、日本の医療政策と地域医療システム、日本の医療関連法規、病院の仕組み/各種団体、学会の成り立ち、診療科目の歴史と医療技術の進歩、日本の医療関連サービス、 患者と医療サービス、医療倫理と臨床倫理、医療に関する最近の動向
- 検定料:8,640円
経営分析ツールの紹介
DPC分析システム
経営支援システム
データウェアハウス